幼稚園・保育園・専門家と一緒に子育てを考えるチャイルドコミュニティ
vol.10なかよし「陶芸教室」
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さまざまな技法も取り入れて。
母親陶芸教室も大好評。
 仲よし幼稚園で陶芸教室を始めたのは、12年ほど前のこと。園長の田口壮一郎先生が陶芸に触れ、子どもたちにもぜひ体験させたいと思ったことがきっかけでした。

 「当初は試行錯誤の連続です。設備も整っていませんし、失敗してはまた挑戦の繰り返しでした」。

 現在では、作品展で映えるように、クラスごとに何種類かの技法を用いたり、出来上がりの色を変えるために粘土やうわ薬を変化させたりと、園長先生をはじめとする先生方もすっかり陶芸に詳しくなりました。
陶芸教室写真3


 この日、年中さんが作った作品は、いろいろな形のプレートに絵を描いたもの。しかし、化粧泥をかけたり、布を敷いて模様をつけたりと、子どもたちの要望に合わせて違う技法を用いた作品になっていました。この後は、2週間ほど乾かしてから素焼きし、出来たものに絵付けしたり、うわ薬をかけたりという作業が待っています。 秋には、母親陶芸教室も開かれ、大好評だとか。
 子どもたちは、陶芸を通して、本物との出逢いを幼い心に焼き付けていることでしょう。


取材・文/ライター 吉川悦子