幼稚園・保育園・専門家と一緒に子育てを考えるチャイルドコミュニティ
vol.09ひかり「フィンガーペインティング」
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全身を使い、五感を刺激する活動を
 伊勢原ひかり幼稚園では、フィンガーペインティングに先駆けて、色水遊びなどをしてきました。三原色を混ぜると、さまざまな色に変化することをすでに体験済み。また、6月~10月末ごろまではハダシ保育を取り入れ、泥遊びや水遊び、風の音を聞くなど、全身を使い五感を刺激する活動を多く行っています。その一環が、フィンガーペインティングで、さらにこの後、ボディペィンティングへとつなげていきます。

 「絵画の原点は汚すこと。小麦粉の感触を楽しんだ後は、イメージを広げ、紙に写すことで絵画になる。そんな驚きを心ゆくまで体感してほしい」と副園長の佐伯先生。

 入園したての頃は、触ったり汚したりすることに抵抗を感じる子どももいるそうですが、段階を踏んでいく中で積極的になり、ボディペィンティングも思い切り楽しむことができるようになります。
フィンガーペインティング写真3


 遊び足りない子どもたちの問題がクローズアップされる昨今、こうした活動が子どもの心や身体、脳の発達にとって重要なのはいうまでもありません。 それは、ピカピカの笑顔が物語っているようです。


取材・文/ライター 吉川悦子