次は、ホールからクラスに移動してお祝いです。誕生月のお友達のママがみんなの前で、何かを取り出しました。「これが、○○ちゃんが生まれて初めて着たお洋服です」と見せてくれたのは、小さくてかわいい産着です。「これは、初めてお出かけしたときの写真です」。

　本人は何も覚えていない赤ちゃんの頃のお話ですが、ママの隣でニコニコにしながらうれしそうに聞いていました。ママにとっても、あらためて子どもの成長を振り返る機会になったようです。

　大活躍の役員さんからは、「仲間ができて楽しかった」「たくさん練習したので達成感があります」「もう終わってしまうのかと思うと寂しい」という声が聞かれましたが、地域のおつきあいは、まだまだこれから。小学校、中学校に進級しても、子ども同士、親同士のつながりは続きます。

安心して子育てできる地域の力やアットホームな魅力が感じ取れた、綾南幼稚園のお誕生会。大人にあたたかく見守られた子どもたちの、これからの成長がますます楽しみですね。



取材・文／ライター　渡辺里佳