2つめのメニューは、五平もち。わりばしにおもちをさして細長く伸ばし、たれをつけるところまでが子どもたちのお仕事です。「昔、五平さんというおじいちゃんが、なにかおいしいものを作ろうと考えて、残っていたごはんをおもちのようについたんですって……」とお話しながら、先生はすりばちにごはんを入れて、すりこぎでトントン、ペッタンペッタンとつく様子を見せてくれます。

　「クッキングでは、お料理を楽しみながら、食べ物の背景にある文化や旬のこと、料理上の言葉や道具、マナー、食べ物と健康との関係など、いろいろなことを子どもたちに伝えていきたいなと思っています」と古木先生。

五平もちを割り箸につける説明では、「おもちをのばすときは、手にお水をつけると、くっつかないからうまくできますよ。お水には、いろんな働きがあるんだね」と、科学への関心を育てる言葉がけも。　ひまわり幼稚園のクッキングの時間は、子どもたちの好奇心をはぐくむ場ともなっているようです。