ちゃいコミ4月号
やさい好き嫌いタイトルトップ
子どもの好きな野菜、嫌いな野菜
 「どうして野菜を食べてくれないの?」そう思っているお母さんは多いことでしょう。たいていの場合、食べてくれないのは「人参」「ピーマン」「茄子」「しいたけ」「セロリ」など、香りの強いクセのある野菜たちです。また「野菜は口の中がボソボソして嫌」と繊維質をまったく口にしてくれない子もいます。
 ただし「ジャガイモ」や「さつまいも」が嫌いな子はほとんどいません。どうしてだと思いますか?日本人の味覚には「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」「旨味」、この5つがあると言われています。この中で最もが好まれるのは「甘味」です。 つまり苦味があまり感じられない野菜ほど嫌われにくいのです。子どもは大人のように頭で食べることはできません。 本能のままに欲しいものに手を出し、美味しいものに飛びつきます。そのため、より強烈に快感を感じる味覚の方に吸い寄せられてしまうわけなのです。大人だって甘味の魅力にはなかなか勝てませんよね。ただ、大人の場合は「体によいから」という風に頭で考えて食べることが出来る、そのため他のものも食べているというわけ。
 5メートル置きに自動販売機があるような誘惑が多い今の世の中で「体のために」子どもにダメダメ言い続けるのはしんどいことです。それなのに食糧が豊富ではない時代に育った祖父母世代にはなかなか理解されず、悪戦苦闘していらっしゃる親御さんは多いのではないでしょうか。私もそうでした。そういった中で、どうしたら、発達に必要な野菜を食べてもらうことが出来るのか…。 これからそれを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
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子育てコラム 著者プロフィール
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代表
竹中涼子
竹中涼子写真

 1992年に電話相談ボランティア団体「よこはま母乳110番」を開設、開設以来の相談員でもある。
 新聞、雑誌、ネット上などでイラストレーター、ライターとして活躍中。著書に長女まりもちゃんの食物日誌「まりもちゃんのアトピーライフ」「まりもちゃんの野菜簡単クッキング」(共に農文協)のほか、「おっぱいとだっこ」「おっぱいとごはん」(春秋社)など多数ある。