幼稚園・保育園・専門家と一緒に子育てを考えるチャイルドコミュニティ
じぶん表現力タイトルトップ
子どもの聞く耳を育てる
 私たちは、視覚7割、聴覚3割の割合で情報をキャッチするといいます。とくに子どもの場合、視覚の刺激が強いので、聞くことに集中するのはたいへんな努力が必要なのです。テレビやビデオに接することの多い現代の子どもたちですが、つとめてテレビを消す努力をしてほしいと思います。テレビを消して、本を読み聞かせたり、ラジオを聞いたり、落ち着いて話をするなど「聞く耳」を育てることに心がけてみませんか?
 聞く耳を育てる訓練としてJAMがおすすめしているのは、お子さんに朝のラジオの天気予報を聞いて「お天気係」になってもらう方法です。ラジオから流れてくる「きょうの○○(あなたがすむ都道府県)の天気は…」の説明部分を注意して聞き取り、家族に「私の住む○○のきょうのお天気は…」と教えてもらうのです。はじめは上手に聞き取れなくても、子どもたちは耳に集中することになれてきます。家族でたずねてみましょう。
 耳に全神経を集中する体験、わかろうと理解しながら一心に聞く体験は、子どもの聞く耳を育てます。聞く力は、コミュニケーションの要の力です。聞く力がないと、学校に行って先生の話が聞けない。たんに学習面ばかりでなく、理解力があるかどうかは社会に出たときに、豊かな人間関係が広がったり仕事ができるかにつながっていきます。小さいうちから、子どもの聞く耳を育ててほしいと思います。
じぶん表現力インデックス
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
子育てコラム 著者プロフィール
(財)生涯学習開発財団
   認定コーチ
代表
高取しづか

NPO法人JAMネットワーク代表、神奈川県子ども・子育て支援アドバイザー、「じぶんルール」普及委員長。

大学卒業後、消費者問題・子育て雑誌の記者として活躍。98年に渡米。米国滞在中に日本の子どもたちのために行動することを決意し、現地の教育現場や家庭を精力的に取材する。

帰国後、子どもと親のコミュニケーション能力育成を目的としたJAMネットワークを立ち上げ親子や教育関係者向けの講演、セミナーなどを始める。

現在は各地の教育委員会や家庭教育学級での親向けの講演やワークショップ、児童養護施設での子ども向けソーシャルスキルの訓練などを実施し、自立した子どもを育てるための支援を行っている。

著書に『親子で育てる「じぶん表現力」』(主婦の友社)、『わかっちゃいるけどほめられない!脳を育てる「ほめる表現力」』『頭のいい子が育つ親が言っていいこと悪いこと』(ともに宝島社)、『子どもが変わる「じぶんルール」の育て方』シリーズ三部作(合同出版)などがある。

「幸せになれる子」に育てたいあなたへ
http://www.takatori-shizuka.com

ブログ http://ameblo.jp/t-shizuka